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WARLORD
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And the Cannons of Destruction Have Begun...
レーベル元である、Metal Blade Recordsの戦略なのか、いきなり無観客のステージでライブレコーディングを敢行。それをビデオとして販売。アナログ盤としてリリースされた音源の方はサントラ盤という変化球を投じる。どうして、こんな形でデビューを迎えたのかは分からないのだが、彼等の神秘的な音楽性を生かした演出ならば、失敗と言えるだろう。
しかし分からない訳ではない。今作がリリースされた時期は1984年、シーンにも地殻変動が起こり、彼等のようなバンドよりもキャッチーでド派手はルックスを武器にした刺激的な歌詞を歌う毒気満載のバンドがシーンに流れ出す目前でもある。
とにかく、この魔術的な世界観がティーンエージャーに受けるとは思えないというのが正直な感想。こういう音はマニア向けだ。しかし、メロディの質の高さ、深みのあるアレンジと構成力。パフォーマンスも当然ハイクオリティとライブ演奏としては素晴らしいのだが、やはり馬鹿げているという思いは拭えない。
しかし、それはを鑑みても個人的には愛するべき音楽性だし、この拘り抜いたサウンドには敬意しかない。VHSの方も、キーボードプレイヤーのSentinelはいないことになっている。まぁ、当時のシーンではキーボードプレイヤー=軟弱なバンドというネガティブは感覚があった。
LOUDNESSも渡米後のアルバムにはキーボードプレイヤーが参加しているのだが、幾度目立たない。他のメンバーがプロデューサーに反発。キーボードプレイヤーの音を最小限までに絞り、自分たちの音を最大限に上げたという発言が普通に受け入れられる。これは1988年とかのお話。それが1984年ではね。今話題のサバスもジェフ・ニコルズは最後まで正式メンバーにはなれなかった。
あのブラックサバスにキーボードプレイヤーが正式に採用されるいうアレルギーは確実にあったろう。これも時代だが、キーボードプレイヤーなくして、このドラマは積み上げられない。作曲面でも確実に貢献したダイアン・コルナレンスことSentinelさんの素晴しいパフォーマンスに目を細めます。
NWOBHMという新しい波を受け止めたアメリカンロックの凄み。そのドラマはあくまでも神秘主義を貫き、聴き手を霧深い森の奥へと誘う。その森野中にたたずむ怪しげな洋館、そこに足を踏み入れる強烈な不安と、聴き手はそんなドラマの当事者になるかの如く、この壮大な世界観に没入出来る。まぁ凄い説得力のある音ですよ。
叙情的なメロディを紡ぐギター、そしてパワフルなリズムを刻むドラム。歌声もシットリとしており、このサウンドにはジャストフィットと言えるだろう。RAINBOWスタイルも嫌味無く取り込み、リッチー・ブラックモア的志向は随所に顔を出す、ジプシー的なメロディも同様のアイデアだろう。全てに無駄がなく完璧と言えるほど溶け込んでいる。マーク・ゾンダーことThunder Childのパワーヒッティングドラムは、さしずめコージー・パウエル同様の役割を果たしていると言えるほど、随所に、その屈曲なドラミングで魅了してくれる。
プロフェッサーと言いたくなるギタリストも後のホンモノの大学教授になるのだから驚きだ。彼の知性が、女子供に媚びを売ることを拒絶したのだろう。変則的なデビューと、次に繋がる作品をコンスタントにリリースできなかったのが残念だが、このバンドが今作の世に送ったのは紛れもなく素晴しい出来事であり、強烈なインパクトを残してくれた。
今配信されているのは、Global Rock Recordsから出たモノであり、貴重なデモ音源が聴けますので是非ともトライして欲しいですね。
素行不良を原因にユーライアヒープをクビになった男、Steff FontaineことSteve Fontaineの貴重なパフォーマンスも楽しめます。レア曲も豊富なのでファンならば要チェックでしょう。
でも本編なんですけどね。色んな意味で伝説を築いた幻の一枚。日本盤もあるのですが、ボーナストラックの豊富さで配信盤に軍配が上がるでしょうね。
失恋船長
★★★
(2025-07-07 01:30:56)
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Free Spirit Soar
いやー、まさかWARLOADの発言が消えているとはね。1stからやり直しかぁキツいなぁ。なぜ消えるのだろう?もう100以上無くなっているな。
今作には並々ならぬ思いをメンバーは秘めているだろう。病気の為に他界した、バンドの首謀者だったウィリアム・J・ツァミス。後年は大学教授として勤務する傍ら音楽活動を行う才人でもあった。その彼が生前残したデモを無駄にすること無く、今回参加したメンバーが完成品を作り上げる。神秘的なジャケットが知性をくすぐるように、音楽性も初期のスタイルを継承。これこそ真の1stアルバムだよなぁと妙に納得してしまうほど、このバンドの持つ幽玄的な響きが暗黒舞踏へと導いていく。
最近、やたらと名前を聴くようになった現アルカトラスのシンガーでもあるジャイルズ・ラヴェリーは、バンドサウンドにフィット。彼の歌声もまた初期の世界観を蘇らせている。キーボードはジミー・ウォルド。彼はプロデューサーとしてもバンドの貢献、マーク・ゾンダーと共に、このオカルト神秘主義なサウンドを演出している。
フィリップ・バイノーとマーク・ゾンダーによる堅実なるリズム隊。フィリップはもっとファンキーな要素もあるのだが、ここではバンドの一員としてマークの相棒に徹している。彼の腕前は先日、奇跡の来日公演を果たしたステージを見れば、過小評価されている事に気がつくだろう。スティーブ・ヴァイに認められた逸材なのだから腕に疑いはない。YouTubeでも来日公演の模様が公開されているので、お時間のある方は検索して楽しんで欲しい。
まぁ、雑誌の中間にある売り上げランキング至上主義者はご遠慮頂いたですけどね。それにしてもライナーノーツやレビューじゃない。売り上げランキングとは驚きだよなぁ。
特筆すべきプレイヤーは他にもいます、ギターのエリック・ジュリスの存在でしょう。彼の貢献度は素晴らしく、この古典的なアメリカンメタルの血脈を守るべく、終始安定したギタープレイで魅了。メロディアスかつテクニカルなソロは勿論だが、このNWOBHM成分も存分に入った古典メタルの持つ幽玄なる響きをエリックなくしては語れない。
キーボードプレイヤーもジミーも同様、変化自在の鍵盤プレイヤーは、押し引きを心得たプレイで魅了。やり過ぎだと感じる面もあるだろうが、そこはデモ音源を完成させたというご褒美として好意的に捉えます。
マーク・ゾンダーにとって、今作は大きな財産となったろう。これほどの傑作をウィリアムなくして作り上げたのだから。耳を澄ませばウィリアムのギターが聞こえてきそうですよ。彼無しとは思えないクオリティと完成度の高さ。これぞWARLOADサウンドでしょう。世間から馬鹿にされた無観客ライブというトリッキーな1stがあるのだが、この作品は全てを受け止めクリアーにしてくれた。
これがアメリカン裏番長メタルの風格というヤツである。過ぎ去った時代の音を現代に蘇らせた至高の一品。各メンバーがいかに、このバンドのサウンドを理解していたか、それが全てを物語りますね。売り上げランキングでは語れない傑作。カルトメタル番長の真骨頂を堪能しました。
残念なのはこれが最後だと言うこと。もっと前にやってほしかっよ。運命とは皮肉なモノだとつくづく思いますね。
非の打ち所がないWARLOADサウンドなんだよ。それが最終章なんてねぇ、あんまりです。無念。ミュージシャンは、能書きを並べ立てカッコつけるだけの自我の権化であり、聴きたくもない自慢話を得意気にして他人に迷惑を掛けている事にすら気がつかない、自意識過剰な人間くらいで良いのに、大学教授になれる知性が邪魔をしたのだろう。無念じゃ。
失恋船長
★★★
(2025-07-05 19:52:10)
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And the Cannons of Destruction Have Begun...
「Deliver Us」にすっかりハマってしまったからこっちも買ってしまった 邦題は「破壊の砲口」
もともとは1984年作ですが、こちらも紙ジャケSHM-CDリマスター仕様で再発されました ラストにドラムソロのボートラつき ボートラがドラムソロって笑 しかも4分しっかり叩きまくってるし
擬似ライヴ盤(サントラ)とか正直意味不明だしなんのこっちゃというかんじだけど、当時謎に満ちていて実態すらよく分からなかったバンドWARLORDの深い闇がプンプン漂ってくるという点がポイントです
演奏はしっかりとしていてスタジオテイクより気持ち速め んで女性であるが故に存在を隠されてしまったセンチネルさんのキーボードの音が強くなってます ブリティッシュな雰囲気はもちろん、ミステリアスなバンドのイメージもあってその辺の魅力がグッと増してる気がする
こちらも是非聴いてみて欲しい作品ですね
てかぷりお
★★★
(2015-08-10 13:17:31)
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And the Cannons of Destruction Have Begun...
84年に製作された擬似ライブビデオのサントラ。
客いないので歓声ゼロだし、しっかり演奏してるしで、ライブ盤を聴いているという感じは殆どしません。
さて内容ですが、これがもう、とんでもなく素晴らしい。
荘厳、湿り気、ドラマ性、民謡をも織り込んだ溢れる哀愁のメロディー、ツインギターの絡み、涼しげなキーボード、ネタの豊富なドラム。
全曲英国産ピュアメタルの良いところのみを抽出したような感激の出来栄えで、その手のメタルマニアの欲求をほぼ完璧に満たしてくれます。
また、日陰メタル特有のカビ臭さも孕んでいるので、売れ線・メジャー路線を好んで聴くリスナーにはピンとこない所もあるでしょうが、そういう人はハナからこんな無名バンド相手にしないと思うので、この点は無用の心配になりそうです。
マイナーメタルの最高峰の一つに認定致す!!
推薦度:★★★★☆
ガイアナ
★★
(2006-08-03 22:18:00)
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