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Streets of Fire / Holy Wars / SAVAGE (cri0841)
Holy Wars / SAVAGE (cri0841)
Suffer the Children / Holy Wars / SAVAGE (cri0841)
7 / SAVAGE (失恋船長)
Babylon / SAVAGE (失恋船長)
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A Sultan's Ransom / CLOVEN HOOF (火薬バカ一代)
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Hell, Fire and Damnation / SAXON (名無し)
Hell, Fire and Damnation / SAXON (HIGASHI)
Angels in Hell / Eye of the Sun / CLOVEN HOOF (火薬バカ一代)
Eye of the Sun / CLOVEN HOOF (火薬バカ一代)
At the Gates / GRIM REAPER (失恋船長)
War Dance / Valley of Tears / TANK (失恋船長)
Vissza sose nézz / POKOLGEP (失恋船長)
Animal Instinct / TYGERS OF PAN TANG (失恋船長)


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Streets of Fire / Holy Wars / SAVAGE

静かに盛り上がる、男の哀愁を感じさせる曲、コレは持ち味出てるね

cri0841 ★★★ (2025-05-25 22:57:54)


Holy Wars / SAVAGE

1995年発表の3rd。前作より10年ぶりの復活作。日本盤はポニーキャニオンより発売。ライナーは伊藤正則氏。
BLITZKRIEGの復活を引き合いに、リリース時の状況について触れている。しかし、内容については心躍る瞬間は
少ないな・・・厳しい内容。3曲目の『HOW?』や6曲目の『Suffer the Children』などは面白い曲だとは思うが。
淡々と曲が続き、気付けば『Let It Loose』のリレコが流れる始末・・・。
そこそこ金払って日本盤手に入れたのに辛いなぁ。1995年から2000年まではHM/HRは個人的に好きな作品少ない。
当時手に入れてたとしても、コレじゃ失望しただろうな

cri0841 (2025-05-25 22:53:46)


Suffer the Children / Holy Wars / SAVAGE
EXTREMEの『HOLE HEARTED』を彷彿とさせるポップな曲。隠れた名曲、実にいいです

cri0841 ★★★ (2025-05-23 20:18:29)


7 / SAVAGE

90年代に復活するもツインギター編成ではなくトリオとしてのバンド活動でした。ご多分に漏れずモダンヘヴィネス化の呪縛からは逃れることは出来ず、正直やっちまった感の強いアルバムをリリースしました。今作は2015年にリリースした文字通り7枚目のフルアルバムなのですが、若いギタリストを引き連れてLoose 'n Lethal時代のマインドを取り戻す事に成功。
まぁ、リバイバルムーブメントが後押しとなっているのですが、②曲目に飛び出すLock n Loadなんかモロにやりにいっていますからね。

オープニングナンバーから感触は良好。その流れを堰き止めない狙いすました②、ヘヴィなブルースロック③と続きベテランらしい風格を漂わせます。中低音域を駆使して、無理をしない歌い回しも好感が持てるし、このサウンドプロダクションも英国風味を感じさせるモノであり、多くのファンが待ち望んだ作風に落ち着いている。

初期のマインドを戻した彼らに迷いはない。多くのバンドが同じ過ちを犯した。モダンヘヴィネスで求心力を失い、過去の栄光にすがるだけのバンドが多い中で、SAVEGEは何とか延命治療を行い、長いリハビリを経て前作あたりで、モダンヘヴィネス化と手を切る。
それもこれも時代の流れなのだが、今作がモダンヘヴィネス時代を無視していない点も好感が持てるパワフルなロックナンバーから、垣間見る原始的サウンド、彼らのキャリアを考えると当然と言える音楽性だし、等身大の魅力を詰め込んだ結果でもある。

速いだけがメタルではない。ヘヴィな曲こそメタルである。今作は単体での作品もあるのだが、2014年に行われたライブ盤がカップリングされた6面識のリバーシブル仕様のCDもあります。そのジャケがLoose 'n Lethalなんですよね。これは実に美味しいリバーシブル仕様です。

METALLICAにカヴァーされたLet It Loose。その印税はバンドの大きな活力と活動資金を提供したはずです。まぁEBONYだからヤバそうですが、2025年には新曲を披露と、久しぶりのアルバムをリリースしてくれそうなので期待大ですね。

ちなみにHeaven&Hellみたいな曲で、このバンドのオマージュ癖は抜けないなぁ。

失恋船長 ★★★ (2025-05-22 22:55:47)


Babylon / SAVAGE

1996年にポニーキャニオンからリリースされた4枚目のフルアルバムですかね。翌年1997年にNEATからリリースされます。NWOBHMファンならば知らない人はいないNEATなんですが、1995年にオーナーだったジェス・コックスが、あのSanctuary Recordsに売却。その為に、NEATのカタログを再発するレーベルとしてNeat Metalという専門のレーベルが立ち上げたという事です。従って名義上の話、NEATは細々と存在していたので、名義は1995年からです。そして今作は新作で再発盤ではない、日本のレーベルと契約を結んだ彼らの作品を、その後契約しただけですね。
ちなみに今作は日本でもAmazonミュージックやSpotifyでも楽しめます。Amazon会員なら無料だし、Spotifyも無料で楽しめますので、興味のある方は是非ともトライしてください。

まずオープニングナンバーはThin LizzyのCold Sweat風味満載の曲で幕開け、そこに色んな思いを抱くでしょうが、個人的には掴みはOK。時代的にも、勢いのあるナンバーというはやりづらい時代ですから、当然彼らもそこは意識しています。そんな中でヘヴィなリフとリズムが重量感を醸し出す②、歌メロが親しみやすく90年代と向き合い折衷したサウンド、トリッキーなフレーズや引っかかりのあるリフを組み立て工夫を凝らしています。③もテンションを下げずに進む、まぁ当時のメタルシーンと照らし合わせて聴いてみると同型なんですよね。

その雰囲気重視の曲が進み一発逆転タイムリーが出るのかという空気が充満する中、タイトルに偽り無しのダンサンブルなリズムが躍動する⑤、またThin Lizzy愛溢れる⑥が出たりと、方向性の定まらない作風になっていますよね。
サウンドメイクが妙に陽性で、陰気な英国ロック風味が余り出ていない。その妙なサウンドプロダクションを演出しているのはプロデューサーとしても名を連ねるアンドリュー・ドーソンお仕事なので、個人的は、そこも賛否の分かれる要因でしょう。
今作は90年代型にもなりきれず、かといってNWOBHMバンザイな作風ではない。英国式ハードサウンドという意味でも弱い、もっとツッコめば個性が足りないとなるのだが、そこはお時間があるときにでもお試しください。まぁサブスクでイケるんで。
最後のアコースティカルな⑩も悪くないのだが、その道中がね。まぁイメージ的にもどうなのかなぁ。こういう英国風のギターは聴きたいよねぇ。

当然、今作は余り売れず、国内盤もサッパリ。その為に中古市場でも見かけないと言われる代物。なので逆説的に状態が良ければ、そこそこの値はつくと言われていますが、やっぱりNWOBHMファンから手厳しい評価を受けたというのが最大のポイントでしょう。
個人的にも、何十年ぶりに聴きました。今作があったことも忘れていました。

でも次のアルバムはもっとモダンになるからなぁ。ちなみに次作の新譜を出すのは、Neat Metalです。2000年ね。

失恋船長 (2025-05-22 22:09:18)


Babylon / SAVAGE

1996年発表の4th。サブスクに無いので、日本盤を入手。ライナーは奥村祐司氏。Neat Metal Recordsって
1990年代にブリティッシュHR/HMの復刻専門にやってたレーベルを何故かあのポニーキャニオンが扱ってた。
流石にこんな地味な作品売れないだろう・・・。Marshall LawやBlitzkrieg、Quartzがレーベルメイトだもんな。
とにかくスピードある曲をもっとやってくれないと。6曲目、7曲目辺りはそれらしく盛り上がる。
こういった曲を冒頭に持って来なさいよ、もう・・・!
完全にマニア向けの作品です。1st収録の『AIN'T NO FIT PLACE』のアコースティック・ライブ版がボーナス曲。
これはなかなか良かった。今も昔もこのBANDを好きでたまらない人たちがいるのだなぁ

cri0841 ★★ (2025-05-19 22:41:51)


Gonna Tear Your Heart Out / Hyperactive / SAVAGE
なかなかアグレッシブなスピード曲です。こんな曲をもうちょっと量産すれば、
もっと彼らの知名度も上がったと思うのです。

cri0841 ★★★ (2025-05-11 06:59:03)


SAVAGE

現在も活動してる伝説のN.W.O.B.H.M.。METALLICAが「LET IT LOOSE」を
カヴァーしてた事でも知られる。まさにスラッシュメタルの萌芽とも
言われる存在。でも他の曲がミドルテンポ主体で地味なんだよね・・・。
ヘタウマなヴォーカルとツインギターの響き。結構好きなんですよワタシ。

cri0841 ★★★ (2025-05-11 06:43:50)


Mainline Riders / Quartz / QUARTZ
重々しく刻まれるGリフといい、重厚な曲調や後半テンポアップする曲展開といい、
(指摘通り)まさしく“HEAVEN AND HELL”の原型的な名曲。
Voもロニーとオジーのちょうど中間ぐらいの声質で。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-05-01 23:11:55)


Quartz / QUARTZ

様式美BLACK SABBATHを支えた陰の功労者、故ジェフ・ニコルズ(Key)が在籍していことでも大事なバンドQUARTZが、BLACK SABBATHのトニー・アイオミにプロデュースを依頼し(結構ノリノリでアルバム作りに協力してくれたらしい)'77年に発表した『クォーツ・デビュー』なる新作腕時計の宣伝文句みたいな邦題が冠された1stアルバム。
彼らに関しては2nd『STAND UP AND FIGHT』(’81年)でその存在を知ったこともあり、てっきりNWOBHM集団に属するバンドだと思っていましたが、実際は結成時期が60年代まで遡る超ベテラン。なので本作に託されているサウンドにヘヴィ・メタリックな切れ味や疾走感は然程でもなく、寧ろ全体をベールのように被う薄暗さやシケシケ感等、兄貴分のBLACK SABBATHに薫陶を受けた70年代HRテイストが色濃く滲む仕上がりとなっています。一方で単なるサバス・フォロワーの地位に甘んじてはおらず、燻し銀のVoが歌う、愁いを湛えたメロディを携えて重厚に展開されるOPナンバー①なんて“HEAVEN AND HELL”を先取りしてしまったかのような名曲ぶりですし、後に続くKey/フルート/アコギを有用した、ちょいプログレ風味も入ったアレンジが初期MAGNUMを思わす②も最高。キャッチーなブギー③、ポップな序盤からシリアスに熱量を増していく④、ファズの効いたGが暴れ回るヘヴィな⑤…と続いた時点で、個人的には本作の完成度を確信するには十分過ぎるぐらいでしたよ。
新人バンドのフレッシュさとは無縁かもしらねど、代わりにこれがデビュー作とは思えぬベテランばりの貫禄と風格に痺れる一作です。(というか実際既に10年選手なんですけども)

火薬バカ一代 ★★★ (2025-05-01 00:31:10)


On the Edge of No Tomorrow / QUARTZ

2017年にこの世を去ったジェフ・ニコルズ。生前のインタビューでは、彼がいかにブラックサバスに貢献していたかを知ることが出来る。多くのライブをでプレイ、演出面もさることながらメンバー間の緩衝材になっていたという逸話は興味深い。またキャリアの浅いトニー・マーティンに寄り添ったり、アイオミ不在、ギーザー不在(ジーザーじゃないよ)時のレコーディングなどではジェフが繋ぎをしていたとか、あらゆる場面で貢献したのだが最後まで正式メンバーとして認められなかった男、歌メロは勿論だが作詞に作曲でクレジットされても、おかしくないという話があるのだが、まぁ、本当の事はわかりません。ビジネスの世界なんで、やはりキーボードプレイヤーが正式にいるというのはサバスでは難しかったのかもしれません。

今作には、そのサバスで培った世界観を存分に味わえるでしょう。生前に残したジェフのテイクを、ミック・ホプキンスが丁寧に紡ぎ完成させたと言われる力作。そのサバスティカルな感性はジェフを始め、デビッド・ガーナー、ジェフ・ベイトという歴代シンガーが集結、そしてトニー・マーティンまで歌入れを行い、このジェフ・テイトをあの世から呼び出し作り上げたレクイエムアルバムに献花するかの如く、渾身パフォーマンスを披露してくれた。

70年代の前半から活動していた彼ら、大半のメンバーが70代中盤だろう。凄い話である。ヘヴィでハードなサウンドを、これほどの高齢者が本気で鳴らしていると思うと、ワタクシなんて小僧である。あっち痛いコッチが痺れるなんて言ってられないね。

今作は正に70年代に刻んだバンドサウンドが見事に継承されている。混じりっ気無しの混沌としたサバススタイル。ただのモノマネではない。あの時代の空気を吸い込み、自らのルーツとして刻まれたグルーブ。マルコム・コープとデレク・アーノルドのコンビはえげつないくらい絶妙なコンビネーションで幻惑する暗黒リズムを浴びせてくる。アイオミよろしくなギターワーク。これぞQUARTZと呼びたくなる。

⑨なんて歌声も含めオジー・オズボーン時代のサバスを思い出さずにはいられないだろう。ジェフ・ベイトのパフォーマンスには、明らかにオジー・オズボーンを連想させるモノがある。⑪も完全に狙いに言っている。それはアルバム全体に漂っている話なのだが、この手の盤で14曲は少々多いと思うマニアもいるだろうが、1時間チョイの魔空間は消して退屈な時計を刻みはしない。このバンドのルーツたるスタイル。根暗な地獄のバーミンガムロックが好きなマニアにはたまらんでしょう。

それに11曲目に出てくるWhat Love Isはアルバムの中ではトップクラスの聴きやすい曲であり、絶妙なタイミングで出てきて中和する。旨いことやったなぁと思う。デビュー作にジェフ・ニコルズはいたが、NWOBHM期にリリースされたアルバムにジェフはクレジットされていない。

またNWOBHM期のデビューは最初期のNWOBHMバンドと捉えられた向きもあるので、このバンドの評価は、どの時代にフォーカスするかで大きく分かれるであろう。熟成された初期の音楽性。時代に左右されず、いや今だからこそ、やりたい事をやれるのでしょう。

明日なき崖っぷちと訳されるアルバムタイトルの秀逸ですね。

失恋船長 ★★★ (2025-04-23 18:09:46)


Fire and Steel / Hell, Fire and Damnation / SAXON
PVも作られましたね
NWOBHM時代の匂いがぷんぷんする
そこに現代的なマッシブさを取り込みハイブリッド
ようやく無理目のパワーメタルスタイルを捨てて
これぞは疾走ナンバーをやり切りました
初期の頃から追いかけたファンは歓喜したろう
メディア丸呑みじゃねぇ
どうにもこうにもなりませんわ

パワフルなスピードナンバーは英国流儀に則したお手本のようなサウンド
これからライブでも定番になるだろう
速ければ良いってもんじゃない
流石です
爺さんの集まりとは思えない若さに満ちあふれている

失恋船長 ★★★ (2025-04-21 14:09:37)


Super Charger / Hell, Fire and Damnation / SAXON
Unleash the Beastのような攻撃的なアルバムに収められても違和感のない古典サウンド
それでありながらも今の時代を射貫いている古典
タイトでスリムなリズムと屈強なリフワーク
この曲がクールでパワフルに聞こえる点も見逃せない
ブライアン・タトラーとダグ・スカラットの連携も見事
ブライアンの加入がもたらした最大の効果を堪能出来ます
レジェンドNWOBHMサウンド
雑誌のレビューとライナーノーツをパクるだけの人生
最後は複数アカウントで自分にイイネ
生き地獄である
この曲を聴くと上記に触れたような現代社会の闇を突っ切るカッコ良さを体感出来ますね

失恋船長 ★★★ (2025-04-20 19:50:52)


Keep It on Ice / Hyperactive / SAVAGE
あうー!この跳ねるようなリフがたまらん!心地良いですね~

cri0841 ★★★ (2025-04-03 23:06:31)


Stevie's Vengeance / Hyperactive / SAVAGE
これぞブリティッシュ!と言った魅力に満ちている

cri0841 ★★★ (2025-04-03 22:55:05)


Cardiac / Hyperactive / SAVAGE
非常にメロディアスで無駄のない展開。素晴らしい・・・染み入るわぁ

cri0841 ★★★ (2025-03-16 06:39:22)


Hyperactive / SAVAGE

荒々しいスピードメタル曲「LET IT LOOSE」のイメージが強いけど、本来は普通のブリティッシュHMなんですよね、
この人たち。6曲目なんてたまらんですよ、まさにNWOBHM!ほんのりキーボード使っている。リフも結構凝ってるし、
荒々しいギターソロも煽情的で良い。ツインギターを最大限に生かした曲作りもツボ。しっかし、プロダクションが
1stに比べて向上したことが、パワーダウンと評されているのが皮肉・・・。実はいい曲揃ってますよ、大好き!
中途半端に薄暗いメロディも、頼りないヴォーカルも何だか愛おしい。こんな音楽を一生聴いていくのだろう、ボクは。

cri0841 ★★★ (2025-03-16 06:29:58)


A Sultan's Ransom / CLOVEN HOOF

NWOBHM勃発と時を同じくして結成され、既に活動開始から40年以上を数える現在も唯一残るオリジナル・メンバー、リー・ペイン(B)を中心にアルバム・リリースを重ねている英国はミッドランド出身の古豪CLOVEN HOOFが’89年に発表した3rdアルバム。
前作からメンバー・チェンジなく制作されている本作で披露されているのは、これまでの作風を順当に受け継いだ、湿り気とドラマ性を兼ね備えつつ決して大仰にならない「嗚呼、ブリティッシュ」なHMサウンド。'89年ったら既にメタル・バブルを通り越してHR/HMシーンが飽和・拡散を始めていた時期ですが、そうした流行り廃りにまるで頓着を感じさせない、頑固なのか天然なのかよう分からんがともかくその意気や良し!な仕上がりとなっています。強いて言えばプロダクションに関しては若干の向上が図られてはいるものの、これが今聴き直すと、安普請だった前2作よりも80年代然とした本作の音作りの方がずっと古臭く感じられてしまうのですから皮肉な話。
とはいえ、収録楽曲はそうしたハンデをモノともしない強力な出来栄えを提示してくれており、特に『聖闘士星矢』主題歌〝ペガサス幻想“を彷彿とさせる②、パワフルに押し出す③、〝千夜一夜”のタイトルに相応しくエキゾチックな雰囲気を纏った⑤、IRON MAIDENからの影響を伺わせる⑦、本編フィナーレをドラマティックに盛り上げる⑩等は、聴き手がCLOVEN HOOFに求めるものをきっちり提供してくれる頼もしい名曲に仕上がっています。
バンドはこれを最後に一旦解散し、2000年代に入って再評価の声に後押しされ再結成。それも当然と思わせてくれるだけのポテンシャルが備わった(ひとまずの)最終作ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-03-14 00:45:24)


Back From Hell / BLITZKRIEG

NWOBHMファイターとしては伝説の男として語り継がれるシンガーのブライアン・ロス。このバンドもそうだがSATANのシンガーとしても知られ、上手いとは言わないが、英国ロックを想起させる煮え切らないメロディと歌声、あの味わいこそがブライアンである。そんな雰囲気重視のバンドサウンドは、彼の真骨頂。今作には息子のアラン・ロスも参加と身内感はより強まったが、色々と面白い仕掛けを施している。

成功したかは微妙だが女性シンガーをゲストに迎えた④など、今までにない雰囲気の曲であり、ある意味ゴス系のロックを導入、そして⑨ではJPに対する絶大なる畏敬の念を込めて歌詞にしたためた究極のトリビュートソングを披露。ほぼ、JPの楽曲を歌詞にしている。これは洋楽を何十年聞き続けると英語の訛が完璧に聞き分けられるという大嘘をこかなくても分かるレベルなので、マニアの方は是非とも聴いてみてください。
ちなみにこの曲でもゲストシンガーを迎えています、JPのトリビュートバンドなどで活躍するマーティン・マクマナスのなりきりぶりが、この曲の面白さを膨らませていますが、やはり評価は分かれるだろう。

②でセルフカヴァーが出た事にもチョイと驚いたが⑪曲目がなんとメタリカのSeek & Destroyをカヴァー、という掟破りの逆カヴァーを敢行と、なんかこう話題性をぶっ込んできた感が強まり、少々違和感は拭えないのだが、余計な先入観を除いて純粋な気持ちで向き合えば評価も変るでしょう。個人的にはチョイとやり過ぎだなぁと思わずにはいられないのだが、オリジナル曲でも十分勝負できるほど、伝説のNWOBHMファイターとして体裁は保っている。変わり種を放り込みマンネリ打破を狙った。そういう意気込みは買いだ。

女性シンガーを迎えたり、JPの曲名で歌詞を紡ぐなど頭ごなしに否定するないようでは無い。現代的なスタンスも無視しない現代に蘇ったNWOBHMなサウンドはマニア筋にはたまらないだろう。テクノロジーの恩恵を受け、往年の雰囲気を壊さなかったブライアンの歌声も熟成された旨味があり、これこれと興奮を覚えます。

何を聴きたいかで評価も分かれそうですが、チャレンジする姿勢は買いでしょう。でもメタリカはいらんぞ。彼らのおかげで印税入ったんだろうけどね。

失恋船長 ★★★ (2025-02-12 02:10:21)


Hell, Fire and Damnation / SAXON


祝☆アカウント4

ヒガシさーんアカウント4からの復活おめでとうございます‼️

ワタクシはウズウズしてました。
もうシン聖なる守護神とかうにぶ、は止めてください。
てかぷりおがヒガシさんなのはみんな知ってましたが、まさかカミコまでとは手が込んでますね。
ヒガシさん、やるー。
ヒガシさんのサクソン愛とKEISHOのヘンズレイ愛はホンモノです

名無し ★★★ (2025-02-02 23:50:10)


Hell, Fire and Damnation / SAXON

24年発表の通算24作目のスタジオ盤。
最初に自分の感想のまとめを言うと、前作には及ばないもののそれに迫る良質な作品だと思う、ということになる。
本作で顕著なのはミディアムテンポの楽曲のレベルは過去最高峰ではあるが、速い曲2曲がイマイチ切れがないことだ。
それはやはりGの交代が如実に結果として表れているせいだと思うのだ。ダイアモンドヘッドから加入したブライアン・タトラーはダイヤモンドヘッドでもそうであるようにミディアムテンポの曲作りがうまい。ミディアムテンポの曲が続く中盤あたりは、ほかの作品なら冗長に感じられることも過去の作品ではあったが、今回はそんなことはなくそれぞれの曲の個性が際立っていて、それぞれに楽しめる。
そこに速い曲がテンポ良く切り刻んでくる、・・・が前作ではうまくできていたが、“Fire And Steel”と“Super Charger”ともにイマイチ切れがない。これらの曲のクレジットはポール・クインになっているので、やはりテンションというかモチベーションがほかのメンバーよりも低い証拠なのだろう。
その点でメリハリが前作よりも劣っている印象に繋がってしまっているのが残念かな。でもそれはかなり高いレベルでの“悩み”なのであり、この作品全体を通して致命的な欠陥にはなっていない。
だから非常にいい作品だけど、前作までではないかな?っという感想になるんじゃないだろうか。

HIGASHI ★★★ (2025-02-02 11:44:46)


Angels in Hell / Eye of the Sun / CLOVEN HOOF
Keyをフィーチュアした叙情的な前半と、鋭角的に切り立ったリフを前面に押し立て
アグレッシブに畳み掛ける後半の2部構成からなる7分越えの本編ラスト・ナンバー。
印象的に駆け巡るGの良い仕事ぶりも光る名曲です。

火薬バカ一代 ★★★ (2025-01-30 01:04:26)


Eye of the Sun / CLOVEN HOOF

メンバー4人がそれぞれ「FIRE」「AIR」「EARTH」「WATER」を名乗り、NWOBHMに沸く英国から'80年にデビューを飾った悪魔の蹄CLOVEN HOOF。3枚のアルバムを残して90年代以降は消息を絶っていた彼らが再結成を遂げ、'06年にESCAPE MUSICから発表した通算4枚目となる復活作がこれ。
CLOVEN HOOFというと、デビュー作で聴かせたシケシケでシアトリカルな作風の印象が強いですが、オリジナル・メンバーのAIRことリー・ペイン(B)以外の顔触れをも一新して制作された本作においては、現代的なヘヴィネスを加味しつつよりタイトに引き締まった硬質なHMサウンドを披露。オカルティックなオドロオドロしさは然程でもないとはいえ、これぞブリティッシュ!な翳りは十二分に保たれていますし、何よりCLOVEN HOOFのカタログの中では2nd『DOMINATOR』(’89年)を最も愛聴する身としましては、この方向性は落胆には当たらず。むしろウェルカムなぐらいもので。
まぁ、その傑作『DOMINATOR』と比較すると収録曲のクオリティにややムラっ気が感じられ、また“REACH FOR THE SKY”や“FUGITIVE”級のキメ曲も見当たらないのですが、ザクザク刻まれるGリフを伴って突き進むOPナンバー①や、畳み掛けるように疾走する⑦、からのドラマティックな⑧へと繋げる緩急を生かした展開、そして本編の締め括り役に相応しい劇的さを有する⑩といった楽曲は、そうしたマイナス点をカバーして余りあるカッコ良さを誇っていますよ。
帰還の挨拶のハードルを楽々と飛び越えてきた力作。今からでも日本盤出しません?

火薬バカ一代 ★★★ (2025-01-29 01:27:24)


At the Gates / GRIM REAPER

多くのファンが期待したGRIM REPER。それだけに前作の不完全燃焼というか、グリメットの衰えに一抹の寂しさを覚えたモノである。そんな期待値の下がった中でリリースされたのが今作とも言える。まぁ自身の病気、足の切断とかね、ポール・ディアノと重なるのだが、今作で見せたパフォーマンスは実に生々しいモノであり、良くも悪くも生っぽい歌声が逆にリアルに聴かせた。

彼らの楽曲は純粋である。そのトラディショナルな作風は全編に貫かれており、テクノロジーの恩恵を上手く作用させ、古くて新しい正統派メタルをやり切っている。従って今作に独創的なアイデアや斬新な面はない、その古典も古典を受け入れるかが最大のポイントだろう。
まぁ名前で名盤と呼ばれる大御所の作品と比較するならば、あちらは全国ロードーショーを見越した莫大な予算を掛けた作品。こちらは単館上映のインディペンデンス映画のような低予算だ。

それだけに、不満がないと言えないが、それでも熱いメタルスピリットを叩きつけた今作に嘘偽りはない。屈強なリズムを刻む。ハードなサウンドを支えたリズム隊の貢献度は目を見張るモノがある、シンプルなサウンドの中でキレを見せたギター、そしてハードサウンドを真正面から勝負を挑んだ手負いの獅子グリメット。まぁ色々と欠点はありますが、ワタクシは良い面を愛でて楽しみタイプの人間なので、今作は大いに受け入れたい。
しかし若い人には勧めづらい、もっと聴くべきアルバムはあるし、このバンドを知るのならば全盛期の初期3作からいくべきである。

難しい問題だ、高齢者の慰みモノで終わっては欲しくないのだが、熱量とパワーが乗り越えていない。うーむ、やっぱり難しい問題だ。

失恋船長 ★★★ (2025-01-22 12:29:08)


War Dance / Valley of Tears / TANK
アルジーの声が聞こえてきそうな哀愁のブリティッシュハードサウンド
シンガーが変れど根幹は変りません
ZPサートが少しドゥギーを意識しているように感じる
仮唄でもはいっているのかな?それをなぞっただけなのかな?なんて感じますが
TANKはTANKです

失恋船長 ★★★ (2024-12-27 18:33:16)


Vissza sose nézz / POKOLGEP

ハンガリーのメタル界を代表するバンド、pokolgepが遂に新作をリリースしてきた。前作が2016年だっただけに、お待たせしすぎなのだが、その内容は待ちぼうけを食らったことを帳消しに出来るほど、充実した内容。特にシンガーが交代したのだが、この新人シンガーが実にイイ。リチャード・バンヘギェシの歌声は、初期の作品で歌っていた、ヨジェフ・カラパーチに声質が似ている。そのおかげで、音楽性が初期の作風に先祖返りした印象を色濃く与えた。
また、それを狙ったとのか、作風がパワーメタル色を押えて、よりオーセンティックな作風へと回帰。全てのパーツが見事にはまっている。無駄のない構成とツボを押えたアレンジ。単に古めかしい音色だけではない、現代的なテクノロジーの恩恵を受けた王道メタル路線。ハンガリアンメタルらしい、もの悲しい旋律が走る⑥など、もはや初期のリメイクと言われても信じてしまいそうな勢いがある。

多くのバンドが終焉を迎えようとしている。そして黄金期の作風にも似たアルバムをリリースしているように感じるのだが、このバンドの多分に漏れず同様の路線に舵を切ってくれた。それは過去の焼き回しではない。そのフレッシュな感性を活かしつつ、多くのファンが待ち望む形に落とし込んできた事に感謝する。素晴らしい作風だった。重厚なミドルで大御所感を出すだけではない、単純明快なスピードナンバーでお茶を濁すのとは違う、渾身の正統派メタルサウンドを刻む彼らの勇姿に胸が熱くなりますね。

似て非なるを作り難しさ、その難題を見事にクリアーしたベテランバンドの気概に胸打たれましたね。なんか、久しぶりに本意気の正統派メタルを聴きましたね。どこか現代に寄せているモノが圧倒的に多いのですが、彼らはタイムスリップ感が凄い。しかし、ネタかぶりを抑えた。その点は大いに評価したい。pokolgepとはなんたるかを知らしめる渾身の一枚。これぞな代表作をここにきて作り上げた。

失恋船長 ★★★ (2024-12-27 01:40:06)


Animal Instinct / TYGERS OF PAN TANG

オープニングナンバーからキレキレですよね。多くのファンが待ち望むNWOBHMスタイルを叩きつけてくれました。新たに加入したシンガーのジャコポ・メイユのマイルドで伸びやかな歌声はヒステリックさがないので、メタル初心者にも馴染みやすい声質でしょう。ロブ・ウィアーの相棒を務めるディーン・ロバートソン、二人のギタリストが拮抗したギターバトルを繰り広げる事で、楽曲に勢いをつけている。特にオープニングナンバーでは、その効果は覿面に発揮されています、だから②のようなお約束ソングでも勢いを落とさすにかけぬけてくれました。

ブルージーな③など英国ロック風味が全開、UFOとかがやりそうな典型的な英国ハードサウンドです。ドラマーのグレイグ・エリスはプレイ面のみならず、楽曲構成にも貢献、このエネルギッシュなサウンドの中で八面六臂の大活躍となる。このリズム隊の貢献度は高い、古さの中にフレッシュな感性も持ち込んだのは、シンガーだけではない。2000年以降、このバンドを支えたメンバーによる躍進が、新生バンドサウンドの根幹の支えているのだろう。

④曲目も勢いがある、パワフルだが小技も聴いている。その勢いを最後まで保ったのは素晴らしい事なのだが、残念ながらスマッシュヒットとはならず、日本盤も出ているのだが、ワタクシが初の投稿と言うことは評価も低かったのだろう。
古さに埋没しない新しい感性を取り込みつつも、NWOBHM仕込みの昔風サウンドにまとめ上げた手腕。それがダサく聞こえないのが、今作最大の聴き所だろう。狙ってやれるものではない。一部の偏狭情報のせいでNWOBHMは湾曲して日本で流布された。その代表的な事象がNWOBHM四天王なのだが、他にもジョン・サイクス=このバンドと言うも、全くのデタラメである。このバンドは今も昔もロブ・ウィアーのバンド。彼がいない時代の迷走感が全てを示すだろう。

今作は2008年、醸造された正統派メタルの復権。彼らは見事のその流れにのった。この柔軟なパフォーマンスで魅了する歌声と、良きリードギターを見つけた事で、バンドサウンドに勢いが付与された。そしてタイトなリズムを刻む実力派の二人にも注目したい。そして、こういう古典こそ若い人に聴いて貰いたい。

失恋船長 ★★★ (2024-12-24 03:55:41)