1995年発表の3rd。前作より10年ぶりの復活作。日本盤はポニーキャニオンより発売。ライナーは伊藤正則氏。 BLITZKRIEGの復活を引き合いに、リリース時の状況について触れている。しかし、内容については心躍る瞬間は 少ないな・・・厳しい内容。3曲目の『HOW?』や6曲目の『Suffer the Children』などは面白い曲だとは思うが。 淡々と曲が続き、気付けば『Let It Loose』のリレコが流れる始末・・・。 そこそこ金払って日本盤手に入れたのに辛いなぁ。1995年から2000年まではHM/HRは個人的に好きな作品少ない。 当時手に入れてたとしても、コレじゃ失望しただろうな
90年代に復活するもツインギター編成ではなくトリオとしてのバンド活動でした。ご多分に漏れずモダンヘヴィネス化の呪縛からは逃れることは出来ず、正直やっちまった感の強いアルバムをリリースしました。今作は2015年にリリースした文字通り7枚目のフルアルバムなのですが、若いギタリストを引き連れてLoose 'n Lethal時代のマインドを取り戻す事に成功。 まぁ、リバイバルムーブメントが後押しとなっているのですが、②曲目に飛び出すLock n Loadなんかモロにやりにいっていますからね。
1996年発表の4th。サブスクに無いので、日本盤を入手。ライナーは奥村祐司氏。Neat Metal Recordsって 1990年代にブリティッシュHR/HMの復刻専門にやってたレーベルを何故かあのポニーキャニオンが扱ってた。 流石にこんな地味な作品売れないだろう・・・。Marshall LawやBlitzkrieg、Quartzがレーベルメイトだもんな。 とにかくスピードある曲をもっとやってくれないと。6曲目、7曲目辺りはそれらしく盛り上がる。 こういった曲を冒頭に持って来なさいよ、もう・・・! 完全にマニア向けの作品です。1st収録の『AIN'T NO FIT PLACE』のアコースティック・ライブ版がボーナス曲。 これはなかなか良かった。今も昔もこのBANDを好きでたまらない人たちがいるのだなぁ
様式美BLACK SABBATHを支えた陰の功労者、故ジェフ・ニコルズ(Key)が在籍していことでも大事なバンドQUARTZが、BLACK SABBATHのトニー・アイオミにプロデュースを依頼し(結構ノリノリでアルバム作りに協力してくれたらしい)'77年に発表した『クォーツ・デビュー』なる新作腕時計の宣伝文句みたいな邦題が冠された1stアルバム。 彼らに関しては2nd『STAND UP AND FIGHT』(’81年)でその存在を知ったこともあり、てっきりNWOBHM集団に属するバンドだと思っていましたが、実際は結成時期が60年代まで遡る超ベテラン。なので本作に託されているサウンドにヘヴィ・メタリックな切れ味や疾走感は然程でもなく、寧ろ全体をベールのように被う薄暗さやシケシケ感等、兄貴分のBLACK SABBATHに薫陶を受けた70年代HRテイストが色濃く滲む仕上がりとなっています。一方で単なるサバス・フォロワーの地位に甘んじてはおらず、燻し銀のVoが歌う、愁いを湛えたメロディを携えて重厚に展開されるOPナンバー①なんて“HEAVEN AND HELL”を先取りしてしまったかのような名曲ぶりですし、後に続くKey/フルート/アコギを有用した、ちょいプログレ風味も入ったアレンジが初期MAGNUMを思わす②も最高。キャッチーなブギー③、ポップな序盤からシリアスに熱量を増していく④、ファズの効いたGが暴れ回るヘヴィな⑤…と続いた時点で、個人的には本作の完成度を確信するには十分過ぎるぐらいでしたよ。 新人バンドのフレッシュさとは無縁かもしらねど、代わりにこれがデビュー作とは思えぬベテランばりの貫禄と風格に痺れる一作です。(というか実際既に10年選手なんですけども)