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1. 火薬バカ一代 ★★ (2025-05-27 00:25:42)

FRONTIERS RECORDSがメロハー王国を打ち立てるずっと以前、RHAPSODYやLABYRINTHが人気を博し、有望なメロパワ・メタル・バンドの産地として日本のHR/HMリスナーが注目するようになるよりも更に前。長らくメタル不毛の地と見なされていた80年代イタリアにおいて確固たるキャリアを築いてきたKey奏者を含む5人組ELEKTRADRIVEが、'93年に発表した3rdアルバムにして日本デビュー作。
本作で披露されているのは、煌びやかなシンセによる飾りつけ、甘く伸びやかなVoの歌唱とツボを心得たGプレイを生かしたAOR寄りのハードポップ(後に遡ってデビュー作を聴いた時は音楽性の異なり具合にビックリさせられたのですが、それはまた別のお話)。イタリア出身といっても濃いめの泣きが炸裂するような場面は殆ど見当たらず、洗練とモダンを共存させたサウンドは徹頭徹尾コマーシャル。卒はないが刺激も抑え気味な優等生的内容に物足りなさを覚える向きもあるやもしれませんが、とはいえキャッチーなメロディに耳を惹くアレンジといい、キャリアに裏打ちされたベテランの手練手管を盛り込み磨き上げられた収録楽曲のハイクオリティぶりは、やはり一日の長を感じさせる仕上がりとなっています。
歌心を感じさせるGソロやサックスの導入も効果的なバラード③、哀愁のメロディと適度なハードさを纏って躍動する⑥⑫、アルバムのハイライト・チューンというべき重厚にしてドラマティックな盛り上がりを演出する⑧辺りは今聴き返してもグッとくるものがありますよ。
時代の狭間に落ち込んで評価のタイミングを逃したまま今に至る1枚。再結成して’09年には新作も発表しているようですが、そちらはどんなもんだったんでしょうかね。



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